金門島は中華民国の大英雄、鄭成功の本拠地で、中華人民共和国との間で起こった「古寧頭戦役」や金門砲戦の舞台となった台湾防衛の最前線であった島です。中華人民共和国と一番近い場所である金門島の現在を視察しました
金門空港前にズラッと並ぶ観光バス。金門島を訪れる観光客は、そのほとんどが中華人民共和国の観光客達だそうです。日本人は極まれなのだそうです
中華民国の再三に渡る進攻を止めた金門島駐留軍の戦史を収めた「戦史記念館」に続く道。まさに「過去の歴史」とばかり、中華人民共和国の観光客が、自国が敗戦した記録を閲覧に訪れています
キョ(くさかんむりに呂)光樓(きょこうろう)は金門島の軍令部でした。ここに国民党軍(台湾軍)の幹部が詰めていたそうです
八二三戦史館正面。ここに古寧頭戦役の資料が展示されています。古寧頭戦役では旧日本陸軍の根本中将らが蒋介石総統より直に要請を受けて、台湾軍顧問として中国人民解放軍と戦い退けました。
八二三戦史館に展示されている古寧頭戦役の様子を描いた絵画
戦史資料館前に広がる海岸線。ここから中国人民解放軍は攻めて来ました。60年以上経った今でも鉄条網が敷設されています
金門島の地下には迷路状に拡張された大きな地下道があります。兵士の移動、武器弾薬の運搬などを有事の際に容易にできるよう開発されました。
地下道の最下層は水路で島外と繋がっています。荷物の運搬や緊急時の脱出の際にも利用できるようになっていました。
金門島と小金門島の間を結ぶ連絡橋(全長5.4km)が建設されています。2017年に完成予定だそうです。さらには対岸のアモイとも橋を架けるという計画もあるそうです
金門島の中心街の様子。金門島には約13万人が住んでいます
金門島の街並みは意外にも西洋風です。まるで地中海の避暑地のような風景が観光客に人気があるのかも知れません
2013年にオープンした「金門島 WIND LION PLAZA」です。この大きな商業施設が建設されたことからも金門島観光地化の期待度が分かります
「金門島 WIND LION PLAZA」には大阪の吉本興行も日本全国の特産品が買える店を出店しています
「金門島 WIND LION PLAZA」の出店ブース内。現在はまだ客数は少ないですが、数年後には大陸側の観客でこの大きなスペースが一杯になるでしょう。