2015年11月23日より25日までの3日間、台湾の東海岸部に位置する花蓮県を訪問しました。この地は、今から100年以上も前に徳島県民を中心とした入植村「吉野村」があった場所で、今回の慰霊訪問は、この地で亡くなった菩提を弔う場所であった「真言宗慶修院(旧吉野布教所)」にて慰霊の読経と、有志から寄付していただいた寄付金を納めるためのものです。
11月23日、台北・桃園空港到着後、台北駅より台湾鉄道で花蓮県に到着(写真は台鉄花蓮駅・普悠瑪號『プユマ』号)。
11月24日、花蓮県吉安郷にある慶修院に到着した当協会の慰霊訪問団。
大神憲章・当協会副会長による読経が行われました。僧侶である同氏の真言宗の経が慶修院に響き渡り、一般客の皆さんも手を合わせる姿が印象的でした。
徳島で有志の方々から預かった寄付金を慶修院の管理機関の職員へ手渡す折目信也・当協会会長。皆様の善意を無事に届けることができました。ありがとうございました。
慶修院の境内を散策し、2007年に立てられた俳句の石碑に注目する大神・当協会副会長(右)と久積・当協会副会長(最左)
同院には吉野村当時の資料も多く保存されており、特に当時の写真かは暮らしぶりが伺えます。入植時には葦が群生する湿地帯だったそうで、吉野村の村民達の苦労が見にしみる思いです。入植時には港もまだ無く、沿岸から小船で上陸したそうです(写真左:明治43年頃)。
同院には吉野村当時の資料も多く保存されており、特に当時の写真かは暮らしぶりが伺えます。入植時には葦が群生する湿地帯だったそうで、吉野村の村民達の苦労が見にしみる思いです
先住民が手作業で岩盤を切り開いた太魯閤峡内の道路。自然の大きさと当時の人間の知恵と努力が伺えます
慰霊訪問団は、花蓮県政府を表敬訪問しました。写真は花蓮県政府庁舎のロビーで歓迎を受け、県章の前で記念撮影をした様子。右から久積・当協会副会長、折目・当会会長、徐祥明・花蓮県副県長、大神・当協会副会長ら。v
慰霊訪問団は、花蓮県政府を表敬訪問しました。写真は記念品の贈答を行う徐祥明・花蓮県副県長(右)と、折目信也・当協会会長。
折目信也・当協会会長(左)は、先の東日本大震災時に於ける台湾からの金銭的、人的支援また台湾国民の皆さんから頂いた多くの励ましの言葉に対してのお礼を述べました。そして今後、日本と台湾、徳島と花蓮の深い結びつきの強化を話し合いました。
久積照明・当協会副会長(左)は、徳島県民と花蓮県民との民間レベルでの交流について、徐祥明・花蓮県副県長と話し合いました。今後徳島県民と花蓮県民が、互いにに観光や技術交流などで深いつながりができたらという話で盛り上がりました
折目信也・当協会会長(左)と、徐祥明・花蓮県副県長を中心に慰霊訪問団と花蓮県職員と記念撮影を行いました。写真最右は台北駐日経済文化代表処の李偉傑氏
花蓮県政府の「熱烈歓迎」を受けた慰霊訪問団。花蓮県政府から用意していただいた会食では様々な話に花が咲き、始終楽しい食事になりました。
11月25日、花蓮県を離れる当日朝に、地元新聞である「東方報」様より、当日の新聞を頂きました。今回の慰霊訪問が一面の紙面を飾りました。花蓮県の皆様の心温かい対応に心より感謝いたします。