台湾の被災地で日本企業が協力 無償で空洞探査へ
(花蓮中央社)東部海域で発生した地震で被害を受けた東部・花蓮県花蓮市に17日、空洞探査を専門とする日本企業の職員や探査車などが到着した。陥没予防のため、無償で道路下の状況を調べるとしている。
到着したのはジオ・サーチ(本社東京)の職員ら5人と探査車1台、手押し型探査装置2台など。同社はこれまでにも台湾で活動経験がある。雑賀正嗣社長は、2018年の花蓮地震で日本から探査車を持ち込んだ際には必要な手続きに半年を要したとしながらも、今回は2週間で現地に到着できたと語った。
また今後は台湾でさらなる探査支援をしたいとし、2台目となる探査車の導入を計画していることを明かした。
台湾側の協力会社の関係者によると、地中に向けてマイクロ波を照射して最大地下3メートルの深さまで調査できるという。
この日、探査範囲について話し合った花蓮市の魏嘉彦(ぎかげん)市長は、来週から探査を行うと説明。道路下に危険や問題があった場合、迅速に補修すると語った。